第90回全国高校ラグビー大会 ▽1回戦 福岡14─8本郷(28日・花園ラグビー場) 

1回戦14試合を行い、新日鉄釜石の黄金時代を支えた元日本代表主将・森重隆監督(59)率いる福岡(福岡2区)が、
劇的なノーサイド間際の“サヨナラ認定トライ”で本郷(東京1区)を14―8で下し、28年ぶりの白星をつかんだ。
国学院栃木(栃木)、正智深谷(埼玉1区)、国学院久我山(東京2区)なども30日に行われる2回戦に進出した。
数々の修羅場をくぐってきた福岡・森監督ですら「あいつらは最後まであきらめていなかった。選手時代よりうれしい」と
声をうわずらせた。
28年ぶりの白星。扉を開いたのは、ウイング福岡堅樹(3年)だった。7―8で迎えたラストワンプレー。自陣10メートル付近で
ボールを受けると、50メートル5・8秒の俊足で左サイドを切り裂いた。昨年8月に左ひざ前十字じん帯断裂などの手術を受け、
今年7月には右ひざの前十字じん帯を断裂。「手術したら最後の大会に間に合わない」と、断裂したままの足で約60メートルを
快走した。ゴールライン直前で相手タックルに止められたが、首への危険なプレーと判断されて認定トライとなる劇的な
幕切れを呼んだ。
森イズムが結実した。県内屈指の進学校とあり、平日の練習は2時間。そこで選手に、週末はチームメートの家に宿泊し
絆を深めるよう教えてきた。「時間を共有してラグビーの話をしろと。実際はゲームばかりやってたみたい」と苦笑したが
選手は低く激しいタックルで必死に守った。その姿は日本選手権7連覇を果たした新日鉄釜石を169センチの小さな体で支え、
日本代表主将も務めた指揮官そのものだった。
「大阪朝鮮との試合は全然、考えてなかった。でも、正月に試合がしたい」と2回戦突破を見据えた。優勝3度を誇る古豪が
復活へ歩み始めた。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20101228-OHT1T00231.htm
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